近年、ホテル業界で注目を集めているのがタブレットPOSレジの活用です。特に、POSソフトウェアのクラウド化により、ホテルや旅館でも少ない初期投資で導入が進んでいます。POSレジは、ホテル運営の様々な面で効率化をもたらし、ゲスト体験の向上に直結する重要なツールです。
本記事では、ホテル業界でのPOSレジの役割、選び方、および部屋付けなどの基本的なメリットについて詳しく解説していきます。
目次
POSレジとは？
POSレジは、販売時点情報管理システムの略で、販売データの処理と管理を行うシステムです。従来のレジスターとは異なり、POSレジは販売に関する詳細なデータをリアルタイムで集計・分析し、在庫管理や売上管理、顧客管理までを一元化できる高度な機能を備えています。
ホテル業界では、レストランやバー、売店など複数の付帯施設で利用されることが多く、効率的な運営をサポートします。さらに、PMS（宿泊管理システム）と連携することで、部屋付けや宿掛けなどの機能を活用し、ゲストの利便性を向上したり、会計のミスを減らすことができます。
ホテルにタブレットPOSレジを導入するメリット
自動で部屋付けや宿掛け
タブレットPOSをホテルのレストラン・バー、売店、宴会場などで使用すると、ゲストの伝票を客室と直接連動させることができます。ゲストはチェックアウト時に全ての費用を一括で支払うことが可能になり、滞在中の利便性が向上します。
多様な決済手段への対応
タブレットPOSはキャッシュレス決済と連携しており、クレジットカードやQRコード決済といった様々な決済手段に対応できます。インバウンド増加やキャッシュレスへの需要の高まる中で、ホテルシステムベンダーに個別開発を依頼する必要がなくなります。
インボイス制度への対応
2023年10月から導入されているインボイス制度では、課税売上から課税仕入に関する消費税控除を受けるための請求書や領収書の要件が変更されました。POSレジを利用することで、この新しい税制に対応し、効率的な経理処理が可能になります。
低コストで導入できる
タブレットやスマートフォンにインストールするPOSアプリは、据え置き型のPOSレジに比べて低コストで導入が可能です。初期設置費用を抑えられるため、特に中小規模のホテルにとって大きなメリットとなります。
これらのメリットにより、ホテル業界におけるタブレットPOSレジの導入が進んでいます。
ホテルのPOSレジの選び方
ホテルでのPOSレジ選びにおいて、重要なポイントは以下の通りです。
PMSへの部屋付け（宿掛け）
POSレジはPMS（宿泊管理システム）と連動し、ゲストの客室との間でスムーズな部屋付けが可能であることが最も重要です。また、決まった時間のみのバッチ連携ではなく、リアルタイムでの連動が売上管理や運営の効率化の観点で大切です。
会計ソフトとの連携
POSレジは利用している会計ソフトとの連携も考慮する必要があります。例えば「freee」、「マネーフォワード」、「弥生会計」といった会計ソフトとの連携がスムーズに行えることが求められます。
決済端末・自動釣り銭機との連動
すでに利用中、または利用予定の決済端末や自動釣り銭機との連動ができるかどうかも選定の重要な要素です。追加の端末購入を避けて、初期コストを抑えることができます。
主なタブレットPOSレジの紹介
スマレジ
スマレジは、iPhoneやiPadで利用できるPOSアプリで、現場の声を生かしたサービス開発が特徴です。バンドル販売対応や取り置き機能など、多様な便利な機能が揃っており、シンプルなデザインで使いやすいです。
無料プランと有料プランの5種類が用意されており、アカウント登録後30日間は有料プランの機能も無料で利用できます。
スマレジはクラウド型PMSの「aipass for hotels」と連携可能です。宿泊施設ではレストランや売店などの付帯施設の売上をaipassに部屋付けしたり、宿泊予約を含めた館内全ての売上を一元管理できるようになります。
『aipass for hotels』がクラウドPOSレジ「スマレジ」との連携機能を提供開始し会計業務の負担を軽減
ユビレジ
ユビレジはiPadで使用できるPOSアプリで、お試しプランと月額6,900円のプレミアムプランが用意されています。プレミアムプランには飲食店向けや小売店向けのオプションがあり、導入サポートが充実しています。
インターネット回線の開通から商品情報のデータ化までサポートしてくれるため、初めて導入する方にも安心です。特に、顧客や売上管理機能が充実しており、マーケティングの面での強みを持っています。
Airレジ
Airレジは、リクルートライフスタイルが提供するPOSアプリで、初期費用および月額費用が無料です。レジ機能や売上分析、顧客管理など基本的な機能が完備されているため、初めてPOSレジを導入するホテルにも適しています。
また、Airシリーズのハンディーやキャッシュレス端末との連携が可能です。
まとめ
本記事では、ホテル業界におけるタブレットPOSレジの活用方法と、その選び方について解説しました。各POSレジは、それぞれ独自の機能と利点を持ち、ホテルの運営を効率化し、ゲストエクスペリエンスを向上させるためのシステムです。
スマレジと連携しているaipass for hotelsは、導入施設28,000室を突破した、宿泊施設の運営を変えるホテル管理システム。スマートチェックインやPMSなど様々な機能を組み合わせ、理想のシステムを構築できます。スマレジとの連携に興味のある方は、ぜひ以下のアプリストアページをご覧ください。
